| 基礎講座 | |
| 講義名 | 遊牧民の暮らしと生き方 持つ日本人 vs 持たないモンゴル人 |
| 日 時 | 令和8 年2 月20 日(金曜日) 午前10 時00 分〜午後15 時 |
| 場 所 | 彦根キャンパス |
| 講師名 | 森川郁子先生 |
| 内 容 | 1,モンゴルの基本情報 国土:日本の4 倍 中国とロシアに挟まれた国 人口:日本の約1/36 首都ウランバートル(赤い英雄)に約半数集中 世界で最も寒い首都(稚内と同 緯度 年平均気温:零下1.5 度) 都会人と遊牧民の2 種 民族:モンゴル人(95%)、カザフ人など 言語:モンゴル語、カザフ語 1 人当たりのGDP: : 日本の1/5 宗教:チベット仏教など 平均標高1580m:日本の65 倍高い ちなみ日本で一番高い長野県(1132m)よりも高い 年間降水量:日本の約1/6 気候:大陸性気候、極乾燥、酷寒、1日の寒暖差が激しい 2,遊牧民の生活 ・4回/年移動:草を守る、水の確保、強風を避け、燃料の確保(動物のフンは命綱) 冬は宿営地の窪地に移動(風よけ、糞を乾燥させて保存しており、冬の燃料として使用) 宿営地では、4〜5家族と一緒に過ごす。(ホトアイル)他のホトアイルと連携し、サーハルトアイル を形成。助け合ったり情報交換をするネットワークを形成。 ・ゲルのバガナ(柱:夫婦という意味) 18 畳(8.5 坪)の広さ 南向き(風よけ、暖かい、旅人に方 角を示す、時計の役割‥) ・食べ物は、赤:肉(冬) 白:乳製品(夏) 野菜を食べている動物の肉を食べているのだから、あえて野菜を食べなくても大丈夫という思考。実際 は、ハーブ、ニラ、ゆり根、ネギ‥野菜は売っているが、輸入物のため、鮮度が悪い。ニラを食べて育 った羊肉はおいしいらしい。日本人の3 倍肉を食べる。 夏は骨、冬は筋肉。体幹が強く、フットワークが軽い、愛国心が強い。 日本への輸出は、相撲取りである。 3,持つ持たない遊牧民 ・持たない:合理的、究極のシンプルライフ なにも残さない ・自由な気質 個人主義・独立主義のため、 助け合う こんなんに立ち向かう勇気 情報交換・収集 力・自分自身の意思 直観力(五感が発達している)力が高い。 ・掘らない:草の下は掘らない(草の下は砂地である。掘ってしまうと、草が生えなくなる) 手つかずの自然:預かりもの(命も自然も何もかも)でいずれは、返すものとの考え方。 4,近代化 ・民主化により、便利な都会暮らしができる首都に人口が集中している。過去に起きた日本の歴史(石 炭による大気汚染、自然破壊、住居問題、自然災害・交通渋滞・生活習慣病‥)に直面している。ソド (風雪害、夏の干ばつ、低温‥)が頻繁に起こり、家畜の大量死、永久凍土がなくなり、地下水源の枯 渇も問題となっている。 |