選択講座
講義名 果樹栽培の管理
日 時 令和8 年1 月16 日(金曜日) 午前10 時00 分〜午後15 時00 分
場 所 彦根キャンパス
講師名 蒲生 英実先生                           
内 容 果樹とは:概ね2 年以上栽培する草本植物および木本植物であって、果実を食用とするものである。
・草本植物:茎が木化せず、1 年で枯れるものと、多年草・宿根草がある。(バナナ、パイナップル‥)
・木本植物:茎や幹が木質化し、多年草の植物。
果物とは:人が食用として栽培する植物の果実のうち甘みや香りがあり、生で食べられるもの。
・スイカやメロンのように、植物学的には野菜でも、食文化的には果物とされる果実的野菜もある。
果実とは:植物が作る実の事をいい、食べられないものも果実という。
果樹は、永年性作物であり、待つ農業ともいわれている。地球温暖化の影響で栽培ライン(現在:北
緯35 度 気温15〜18 度)が南下してきて、現在のミカン産地では高温障害が発生している。(皮が
浮き、ふにゃふにゃするなど) これからは、アボガド栽培が適してくる。
・隔年結果:気象や生育・収量が累積的に影響する。豊作と不作を1 年おきに繰り返すこと。柿やミカ
ンに多い。翌年のことを考慮し、摘果、剪定・樹勢の回復を計画的に行う。
・耐寒性は、レモンがー3 度で一番弱い。レモンが育てば、他の果実は何でもできる。
・鉢の大きさと木の大きさは比例する。号数に3 をかける。8 号×3=24cm。
・葉の枚数で実の個数が決まる。(イチジクは、1 葉1果)
・植え付け:接ぎ木分部は埋めず、浅植えにする。根は、水で締めて密着させる。赤玉7・腐葉土3。
・育てる果樹を選ぶ:1本でなるか、自家結実するか、樹の形態、苗木の種類など、基本的な特性を知
ってうえで選ぶ。
・良い苗の選び方:品種がはっきりとしている。根が多い。落葉果樹は、目がしっかりしている。常緑
果樹は葉が多いなど。
・摘果:見た目、向き(上向き:折れる 下向き:小さい 斜め向き:良い 軸:緑色で太い)
柿の場合は、ヘタが大きくしっかりしているものが良い。
(詳細は、資料とおいしい果樹の育て方を参照)
文芸に見る果樹
島崎藤村「初恋」に引用されているリンゴは、無垢から恋への目覚めを象徴しているといわれている。
桃栗3年柿8年 女房の不作は60 年、亭主の不作はこれまた一生
桃栗3 年、後家1 年
首振り3 年、ロコ8 年(尺八)
感 想 小さなころから、自然に囲まれて過ごされ、自然をこよなく愛しておられる講義が、とても新鮮に感じ
られた。木の葉を一枚一枚数えながら、大切に剪定されている様子も、良い教えとなりました。
文芸作品の中のかわいらしい果実。次回も楽しみだです。