| 合同基礎講座 | |
| 講義名 | 伊吹山風土記 〜東西日本を結ぶ山の歴史と文化 |
| 日 時 | 令和7年12 月18 日(木曜日) 午前10 時00 分〜午後12 時00分 |
| 場 所 | 米原市役所コンベンションルーム |
| 講師名 | 高橋順之先生 |
| 内 容 | ・伊吹山は、滋賀県と岐阜県の県境に位置し「日本100 名山」である。始まりは、縄文時代であり、土 器や土偶などが多数発掘されている。この時点で、山の縄文人が、東や北との文化交流があったことが 遺跡で証明されている。その後、琵琶湖と山間部との距離が近い沿岸部(米原・安土・石山‥)に安定 居住し、東西の文化交流をしていた。 ・ヤマトタケルは、伊吹の荒神(白い大猪と大蛇)を侮ったことにより、命を落とす。 ・原始信仰が盛んであり、伊吹の神は女性であると伝承されている。 ・伊吹山麓は、古代製鉄(たたら製鉄)の、重要な拠点であった。(関連古社、地名、伝承‥から) 伊吹とは、「息吹く」という地名自体が、鉄を生産するための「風送り」技術が発達していたことを示 唆している。坂田金太郎のまさかりやウチワ、前掛けなどは当時の職人の恰好である。 また伊吹おろしがあり、現在でも自衛隊やセントレアなど、伊吹山からの上昇気流を利用している。 ・山岳信仰の山に囲まれており、湖東地区で広がる山伏の修業の場でもある。江戸時代半ばまで栄え た。時の権力者(浅井、小谷、京極)等が治め、特に京極は、鎌倉〜明治まで家門を維持した。 ・米原の水は、伊吹山から生み出され、姉川から、琵琶湖に流れる。水を平等に使用するため、分水が 敷かれている。 ・祭りも盛んで、鉄の町らしく、うちわをアレンジし各地域でオリジナルのものを作り、楽しまれてい る。 ・伊吹山は、石灰岩(コンクリートに使用する)が、現在でも砕石している。そのため、土砂災害など の危険がある。また、野生動物が増え、野草や高山植物が食害に晒され滅状態である。地球温暖化の影 響による生態系への深刻な状態である。 |
| 感 想 | 伊吹山では縄文時代から、薬草、鉄、信仰、文化が盛んであったことを理解した。反対に、自然が破壊 されつつあることも理解した。次世代にこの現状を理解してもらい、私たちが再生の道を切り開き、受 けついてもらえるように伝えていくことの重要性を痛感した。 |