講義名 剪定の基本、道具の使い方、実習
日 時 令和7年12 月15 日(月曜日) 午前10 時00 分~午後15 時00 分
場 所 彦根キャンパス
講師名 北村正隆氏
内 容 剪定は刃物を持つため、常に危険である。危険回避のため、ハサミは常に使用前後は、ロックをかけ
て鞘に入れる。常に両手を開けておく癖をつけ、動作は、切る・上る‥一つとする。三脚は、常に一
か所固定する。脚立での作業中や、上で作業している時は、近づかないようにする。
基本的な使い方
持ち方: 剪定ばさみは片手で使うことが一般的。握る部分(グリップ)をしっかりと持ち、刃の向き
を確認。切りたい枝の付け根に刃を当てる。
切断方法: 受け刃を下にして持ち、切り捨てる側を受け刃側、残す側を切り刃側にして使用。これに
より、断面がきれいに仕上がる。残したい芽の少し上(5~10 ミリ)に受刃を固定し、切り刃側へ
押し込むように切る。斜めに切ると柔らかい。直角は硬い。
太い枝の切断: 太い枝を切る場合は、右手で鋏に力を加えつつ、左手で切断面を開くように力を加
える。切断面を斜めにすることで、切りやすくなる。
注意点:
刃の向きや力の入れ方に注意し、無理に切ろうとしないことが大切。切り口が壊死しないように、切
り捨てる側を深く切り落とすことを心がける。切断後は、切り口を滑らかに整えることも重要。これ
により、植物へのダメージを最小限に抑えられる。
その他の使い道:移植時の穴を掘る。箸を削る、針金を切る‥
手帚:先だけを使い、塵だけを払う。つまむようにもつ。手帚の上部は、赤松の皮を剝ぐときに使う。
手入れは、やにや汚れをふき取る、油さし。研ぐタイミングは、指紋が引っかかるかどうかで決める。
実習:持参の枝を観察し、どのように整えると美しく見えるか、管理しやすいか考えながら実践。
まず、枝をどのようにしたいか考え、できあがりをイメージする。
・真っ直ぐまん丸ピカピカの枝は、大きくなろうとするが、切る。(花はつかない)
・(針葉樹は1~2年経ってから葉が落ちる。葉があるからと切ってしまうと枯れてしまう。
・落葉樹は、葉がおちてからのほうが、枝ぶりが分かりやすい。
・常緑樹も、新しい葉が出たら古い葉を落とす。来年新芽が出なければ、枯れることを頭に置いてお
く。
・椿は、4~5年剪定しない。さざんかは1年。むくげは、1年で自由に伸びる。しゅらは真直ぐ
に抜く(木の特徴を知る)
・高さがあり、中が密集していて暗い場合は、中を抜き、下を伸ばす。
・北側の一番下は日が当たらず競争しない。ケンカしない。葉がきれいに当たらず咲いている。(こ
れを手本とする。)
・危険を回避し、どうやって楽しむか、考えながら剪定する。
・クビアカツヤカミキリが滋賀県にも出た。さくら。もも、うめの樹木を食害し枯れ死させる。
・ガイがラ虫には、石灰硫黄合剤が効果的である。
・さつきは、花のおわりに刈る。7月後半に刈ると、花が咲かない。
感 想 樹木の名前や特徴を十分把握して剪定することで、次年度にきれいに葉や花を咲かせてくれること
を理解した。